i50とi60はRaymarine航海計器システムの主力グレードです
i50、i60はいずれも画面の視認アングルが広く、日中から夜間まで周囲の光量に関わらず高い視認性を発揮し、大きくてシンプルなボタンによる操作性の良さが魅力のディスプレイユニットです。水深とボートスピードに特化したi50と、風向風速に特化したi60とで各種計測データに対応可能です。いずれも各トランスデューサーはディスプレイ裏面のソケットに直結が可能なため単独稼働が可能な航海計器システムを簡単に構成できます。また、i50、i60はSeaTalkNGネットワークにも直接統合させることができ、オートパイロットなど他の操船・ナビゲーションシステムとの連動も可能です。
i50は水深およびボートスピードの計測用ディスプレイです
スピード計用ディスプレイ、水深計用ディスプレイ、そしてその両方を表示可能なトライデータディスプレイからお選び頂けます。本ページにてご注文頂ける製品はいずれもディスプレイユニット単体であり、別途トランスデューサーをお買い求め頂く必要がございます。i50の各ディスプレイに適合するトランスデューサーは別途セレクションガイドページにまとめておりますので、ガイドページをよくご覧頂きご自身の用途およびボート現状に合ったものをお選びください。また、Raymarineの航海計器システムは単独の計器として機能するシンプルな構成のものから他のナビゲーションシステムと連動したシステム・ネットワークを構築できるものまで種類が多岐に渡ります。ご自身にとって最適な機器がどれか判断しかねるなどの場合はお気軽にご相談ください。
スピード計用[E70058]
水深の変化を知らせるインジケーターを搭載。最低&最高水位と浅瀬アラーム、アンカーアラーム、深海アラームを設定可能。
水深計用 [E70059]
対水、対地(要GPS)速度を表示出来ます。海面温度、積算距離計機能を搭載。
複数データ表示用[E70060]
水深、スピード計のデータと積算距離や海面温度などのデータを3行に分けて表示出来ます。
定格電圧 / 作動電圧 | 12V DC / 10-16V DC |
---|---|
12V時消費電力 | 通常45〜65mA(1W)以下、トランスデューサー接続時最大200mA(2.4W) |
耐用温度(使用時 / 保管時) | -2〜55℃ / -30〜70℃ |
耐用湿度 | 最大93% / IPX6適合 |
接続 | 2xSeaTalkng、トランスデューサー接続、マリン用CAN対応 |
計測データ 表示単位 | 水深:フィート(FT)、メートル(M)、ファゾム(FA) |
速度:ノット(KTS)、マイル/時(MPH)、km/時(KMH) ※瞬間、最大、平均に対応 | |
積算距離:マイル(M)、キロメートル(KM) | |
水温:摂氏(℃)、華氏(°F) | |
風速:ノット(KTS)、メートル/秒、ビューフォート |
i50シリーズ 接続イメージ
下記は典型的な配線方法の一例です。設置方法の詳細やディスプレイの設置に必要な面積などは下記の各種取扱説明書等をご参照ください。
[SeaTalkNGネットワークへのベーシックな接続例]
SeaTalkNGネットワークはバックボーン(青)ケーブルを中心に構成されるネットワークで、スパーケーブル(白)で枝分かれさせた先に各種機器を接続するだけで各機器の連動が可能です。この時中枢ユニットのようなものは必要なく、バックボーンを経由して相互に接続された機器間では電力とデータが相互にやりとりされます。図の例はトランスデューサーを直結させたi50およびi60を、多機能ディスプレイやオートパイロットが含まれるネットワークに統合しています。(3+4がi60、8+10、9+11がi50ディスプレイ&トランスデューサーの航海計器ユニットです)
[コンバーター+i70を主機とし、i50とi60をリピーターにした例]
iTC-5 SeaTalkNGコンバーターに各種トランスデューサーを接続し、信号をSeaTalkNG方式に変換した上でi70多機能ディスプレイ(=2)に接続した例です。この接続方法の場合、全てのトランスデューサーからのデータはi70が受信しており、i70から補正等の操作も行うことができます。また、SeaTalkNGの同一ネットワーク上にi50やi60(=1,3,4)が接続されていれば、これらリピーターとして稼働させ各種データを表示させることも可能です。ただし補正操作等をi50、i60から実行することはできなくなります。
個別モニター VS トライデータ
Q:スピード計と水深計の各モニタを個別設置するのとトライデータ1台にまとめるのってどっちがいい?
A:それぞれメリット・デメリットがあります。
スピード計と水深計モニタ、2台を個別設置する場合
視認性の良さが最大のメリットとなります。画面いっぱいに数値が大きく表示されるため、操船中にひと目見るだけで重要なデータをある程度遠くからでも容易に視認できます。一方、トライデータモニタ1台のみを使用するより費用がかかり、施工の手間も2倍になります。さらに、SeaTalkNGと呼ばれるネットワーク配線を敷設する必要があります。
トライデータモニタ1台を設置する場合
ご予算やモニタ設置エリアに制限がある場合は1台で済むというメリットは偉大です。画面を取り付けるためのFRP加工などの手間も軽減されます。一方、1画面に複数のデータを表示すれば自ずと個々の表示数値は小さくなってしまいます。このため、様々な場所にいる複数のクルーがパッと見て分かる、という使い方には適しません。
Q:センサーも一体型と個別タイプがあるけどそれはどっちがいい?
A:スルハル施工の手間が減る一体型が人気ですが、やはり一長一短があります。
スピードセンサーとデプス振動子を個別に設置する場合
当然ながらスルハルを2箇所設ける必要があります。価格も一体型センサー1台のみよりも個別型2台のほうが若干ですが高く、施工の手間も2倍です。一方、将来的な交換を個別に行うことができるため、交換時のコスト低減には寄与できる可能性があります。また、漏電などの事故時に被害が広がりにくいというのも強みです。
一体型センサー1台を設置する場合
スルハル施工が1箇所で済む上に価格も一体型を1台のみ設置するほうが若干お安くなります。この一方で、スピード、デプスのいずれかに不具合が生じた場合は他方が生きていても全交換が必要になります。1台の機器であるためアースも一本しかなく、漏電による断線などの事故時には両方の計測機能が同時にダウンする危険があります。
Q:なんかこう・・・上手いこと良いトコ取りとか出来ない?
A:i70はもちろん、GPSプロッター導入はコスト的にも射程内です
i50とGPSの併用
マスト下で速度や水深、風力データをポッド化したい場合は、前述の通りマルチディスプレイは次点となります。かと言って、コックピット周りや船内のスペースが限られる、大体そんなに何台もモニタを置くとコスパも悪い。そんな場合は大字表示したい計器モニタ+GPSという構成は効率的です。各センサーをポッド化した各種i50に接続し、そこからGPSプロッタまでネットワーク配線を伸ばすことでGPS上では各データを1画面にボックス表示したり海図上にオーバーレイしたりできます。更に、GPS自体を船外日照下に設置せずとも、GPSの画面をタブレットにWi-Fi経由でミラーリングすれば表示モニタの位置や数は実質無制限で、タブレットからGPSを操作することも出来ます。※Wi-Fiはあくまで機器間の無線接続に使用するのみで、画面ミラーリングにインターネット環境は不要です。しかも、GPS(Axiom 7インチ)はi50トライデータモニタよりも安い点も見逃せません(あくまで本ご案内作成時点です。価格は変動、逆転の可能性があります)。
i70sに集約
画面を切り替える必要があるものの、i70は単一データを大きく出すことも、任意の組み合わせで複数データをボックス表示することも可能です。i50やi60と異なり、i70sには各種センサを直結できませんが、iTC-5と呼ばれるセンサー配線の集結点となるコンバーターを併用することでスピード、デプスに加え風力情報も低コストで1画面に集約することが出来ます。この場合でもi50やi60の増設は可能(リピーターとして作動)で、クローズホールドメーターだけ別体でつける、安全上デプスだけは専用モニタで常に大きく表示しておく、といった、目的に応じたモニタ追加も可能です。多人数向けに大規模なソリューションを提供可能なGPSに対し、i70はシングルハンドの際などに非常にコンパクトかつスマートなソリューションとなります。
本ご案内作成時点で、価格はi50マルチ>GPS(Axiom7)>i70sとなっておりますが、この3機種の価格差は1万円に満たないため、純粋にご希望のご使用方法に準じた機器構成をご検討ください。
【関連情報】
【お届けについて】
▼発送時期
取り扱い製品の性質ごとに発送条件が異なります。なお、いずれの場合も納期の確約は致しておりません。万が一商品到着の遅延に起因する二次的な損害が生じた場合も弊社は関知致しません。予めご了承ください。
▼店頭在庫品
15時までにご注文頂いた商品は即日発送致します。お振込、お振替、コンビニ決済をご利用の際は15時の時点でご入金の確認が出来たものに限ります。弊社休業日にご注文頂いた商品につきましては翌営業日の発送となります。
▼カスタム品・オーダーメイド品
ご注文受付の際に納期をご案内致します。
▼取寄せ品・在庫切れの商品
入荷時にご案内を差し上げます。弊社では全ての取り扱い商品について在庫保証を致しません。また、お取り寄せの場合の納期保証も致しません。予めご了承ください。
【キャンセル・返品について】
▼ご注文の追加・変更とキャンセル
加工、切断を必要としない商品につきましては、発送前であれば無条件で追加・変更、キャンセルを承ります。切り売りロープ、切り売り生地製品等は発送前であっても裁断、切断後のキャンセルはお受け付け出来ません。切り売り商品のご注文変更、キャンセルをご希望の際は可能な限りお早めにご連絡ください。
▼クレジットカード決済の追加、変更とキャンセル
クレジットカードでお支払い頂いたご注文につきましては、キャンセルのみお受け付けが可能でございます。ご注文の追加や変更、複数に分けて頂戴したご注文の合算、部分的なキャンセル等は致しかねますので予めご了承ください。なお、頂戴したご注文全体をキャンセルし、改めてご注文を頂くことで変更等に対応させて頂くことは可能でございます。
▼カスタム/オーダーメンド品について
スプライス、スウェージングなどの加工を要する製品につきましては、ご注文確定後の変更、キャンセルは出来ません。また、お客様都合によるご返品も一切お受付致しません。予めご了承ください。
▼初期不良保障期間
弊社では商品到着後7日間の初期不良保障期間を設けております。この期間内にお届けした商品をご確認頂き、製品に初期不良が認められた場合は同一商品のご提供または商品代金、送料、各種手数料を含む決済金額の全額を保障致します。
▼ご返品・ご返金
商品お届けから30日以内であればお客様都合であっても交換、ご返品、ご返金をお受け付け致します。なお、ご返金の対象は商品代金のみとさせて頂き、ご返品の際の送料はご負担頂いております。また、クレジットカード決済の場合はご返金にお時間がかかる場合がございます。ご返金は原則として電信にて対応させて頂きますのでご希望の口座をご指定ください。交換、ご返品、ご返金の受付には条件がございます。詳しくは「お取引条件と免責事項」をご覧ください。