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ゆうこうペディア - ライフラインに推奨される素材について

ライフラインは落水の危険から身を守る大変重要なものです。
JSAFでは次のように規定しています。

3.14.6 ライフラインの最小直径、要求される材質、仕様

a) ライフラインの素材は以下でなければならない
  - ステンレスの撚り線、または
  - 一重縒りの高弾性ポリエチレンロープ(HMPE)
  (Dyneema®/Spectra® or equivalent)
b) 最小直径は下記表8の通り
c) ステンレス製のライフラインはコーティングなしであること。また、ぴったりとフィットしたスリーブ(鞘管)
 を使用してはならない。
 一時的なスリーブを使用することはかまわないが、定期的に 点検のために取りはずさなくてはならない。
d) ステンレス製を使用する場合、316グレードを推奨する。
e) HMPE (Dyneema®/Spectra®) を使う場合はメーカー推奨の手順にてより継ぎを行う。
f) ライフラインをしっかりと張るために合成繊維のきつく張ったロープをラニヤードとして使ってもよいが、その場合
 ラニヤードによる部分の長さは100mm(4インチ)を越えてはならない。このラニヤードは少なくとも年1回取り替えること。
g) ライフラインの囲みを構成するすべてのワイヤー、附属品、固定点及びラニヤードはすべての場所で
 少なくともライフラインのワイヤーに必要な破壊強度を持つこと。

船体全長 最小直径
8.5m(28ft)未満 3mm(1/8インチ)
8.5-13m(28ft以上43ft未満) 4mm(5/32インチ)
13m(43ft)以上 5mm(3/16インチ

また、セーリング競技規定49.2においても、クラスルールにて特に定めが無い場合は上記規定に準じなければならない旨が記載されています。

 

ワイヤーの種類と仕様、適合用途

① 7*7(適合用途:ライフライン)
  7本の細い鋼線を撚ってワイヤーを作ります。このワイヤーをさらに7本撚り合わせて完成します。
  ビニールの被覆でコーティング(カバー)されているのが特徴です。

  長所 柔軟性に富む
  短所 コーティングとワイヤーの間に雨水や海水が入り錆等の腐食の原因になる
     経年劣化によりコーティングに変色や割れが発生する
     切れた鋼線が手に刺さって怪我をする


② 19*1(適合用途:ライフライン、サイドステー、フォアステー、バックステー)
  19本の比較的太い鋼線を撚って作ったワイヤーです。

  長所 コーティングされておらず常に乾燥状態を保てるため腐食に強く耐久性に富む
  短所 重い

④ コンパクト・ストランド(適合用途:サイドステー、フォアステー、バックステー)
  平らな面のあるワイヤーから作られており、ワイヤー表面が平坦で一本一本の繊維による凹凸が目立たないのが特徴です。

  長所 同じ直径の1×19のワイヤーと比べて強度が高く、レース艇やパフォーマンスボートにお勧め
  短所 価格は若干割高になる

④ ダイニーマ(適合用途:ライフライン、バックステー)
  一般的なワイヤーと同等の強度を持つハイテクロープです。
  フォアステー、サイドステーにも使用は出来ますが頻繁な交換と特殊な固定器具が必要となります。

  長所 ワイヤーに比べてしなやかで軽く、色が選べる
  短所 ワイヤーに比べて耐久性が劣るため、早めの交換が必要となる

使用時に手が痛いことから、弊社では3mmワイヤーのライフラインへの使用はお勧め致しません。上段には5mmのワイヤーを、下段には4mmのワイヤー(35ft以下の場合)をお勧め致します。またPVCカバー付きのワイヤーはワイヤーが空気に触れず、水分も溜まりやすくなります。こうした環境下ではステンレスが錆びやすくなるためPVCカバーのご使用はお勧め致しません。プロダクション艇にPVCコートワイヤーが使われることが多かった点、ワイヤーがむき出しではない点からPVCをお選びになる方もいらっしゃいますが、PVCワイヤーは早めの点検をお願いします。弊社では1×19のコーティングなしワイヤーをお勧めしております。

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