昼夜両用のイーサネット接続式IRカメラです
丈夫なハウジングを備え、鮮明な映像を映し出すことの出来るマリンカメラです。デッキ上(屋外)向けとデッキ上下両用タイプの2種類をご用意しております。いずれも設置フットプリントが小さく設置場所を選ばないコンパクト設計です。屋外向け(CAM210)には日よけのツバが設けてあり、一方の屋内外兼用ドームタイプ(CAM220)は船室内の景観を損ねない上品な佇まいです。いずれのモデルもRaymarine多機能ディスプレイとRaynet(イーサネット)接続で簡単に接続が可能で、PoE(イーサネットからの電力供給)または12V電源への接続のいずれにも対応しております。明るい時間帯の使用はもちろん、悪天候時や夜間でも使用可能なIRカメラで、各種補正機能(詳細後述)による高い映像処理能力を有します。
ネットワーク機器への接続
本ページに記載のカメラはRJ45(いわゆる普通のLANケーブル)で各ネットワーク機器に接続します。電力は12V電源より別途供給して頂く必要がありますが、接続先の機器がPoE接続に対応している場合は電源ケーブルからの電力供給が必要ない場合もあります。PoE接続の可否についてはお使いのネットワーク機器の取扱説明書等をご参照ください。また、本製品をRaymarineの各種マリン向けネットワーク機器に接続する際は接続先の接続方式に適合するアダプターケーブルが必要になります。これは、通常のRH45コネクタではボート場における防水性、耐腐食性、耐衝撃性などへの対策が十分に行えないためであり、マリン向け機器のイーサネットコネクタには防水、耐衝撃性に優れた特殊な規格のものが用いられているためです。ここでは、Raymarineのイーサネット接続機器が採用しているRaynet(現行規格)やSeaTalkHS(旧規格)コネクタ(ページ下部に詳細および販売ページへのリンクがございます。)への接続を想定した配線シナリオを数パターンご紹介致しますので、配線計画の参考としてお役立てください。なお、本製品設置に際し必要となるケーブルの種類がわからない場合等はお気軽にご相談ください。現状のネットワーク構成やご希望のネットワーク構成をお知らせ頂ければ必要となるケーブル等をご案内致します。また、設置スペースのご判断には下記リンクより設置テンプレートをご利用ください。
設置テンプレート:CAM210 CAM220
取り扱い説明書:CAM210 CAM220
関連商品:Raynetネットワークスイッチ Raynetケーブル Raynetアダプターケーブル SeaTalkHSアダプターケーブル
シナリオ1:多機能ディスプレイに直結
最もシンプルなシステム構成です。カメラ(2)から伸びたRJ45ケーブル(4)を付属の防水カプラー(3)に接続し、接続先(1)のポート規格に合ったアダプターケーブル(6)と連結させて接続します。また、電源(5)も別途12V電源に接続します。ただし、gSシリーズなどPoE(イーサネットから電力を供給)接続に対応した機器へ接続する場合は電源配線(5)は絶対に使用しないでください。このシナリオの場合、(1)(6)が別売りとなります。接続先の多機能ディスプレイ等の取扱説明書をご確認の上、適するアダプターケーブルを必ず併せてご注文ください。
シナリオ2:PoEインジェクターの使用
シナリオ1と構成は全く同じですが、シナリオ1の場合は電源ケーブルもカメラ(2)から出ております。デッキ上(屋外)設置のカメラへ直接電源配線をするのが難しい場合はPoEインジェクター(3)が便利です。カメラからはイーサネットのみを引き込み、任意の位置でPoEインジェクターを接続すればそこから電源配線を出すことが出来ます。接続先の機器(1)がPoEに対応しておらず、カメラ側の電源ケーブルでも配線がしにくい場合にお役立てください。なお、この場合もカメラの電源配線(6)は絶対に使用しないでください。
シナリオ3:ネットワークスイッチを経由
多機能ディスプレイ等のイーサネットポートは通常1口のみです。このため、例えば「船内外に設置した複数のカメラを1台の多機能ディスプレイに繋ぐ」などの場合はネットワークスイッチ(1)を経由させる必要があります。カメラ(2)からネットワークスイッチまでの配線要領はシナリオ1と同じで、(1)(3)を別途ご用意頂く必要があります。他のネットワーク機器も同様に(1)へと配線し、そこから多機能ディスプレイ等の最終接続先へ配線します。その際にも適宜イーサネットケーブルが必要となります。
システム構成
モデル | CAM210 | CAM220 |
---|---|---|
CPU | 32-bit ARM9 RISC CPU 最大432MHz | |
フラッシュ/SDRAM | 128MB/128MB |
カメラ仕様
モデル | CAM210 | CAM220 |
---|---|---|
イメージセンサ | 2.0メガピクセル 1/2.8" SONY プログレッシブスキャン CMOS(Exmor) | |
最大/有効画素数 | 1952/1944(H)×1116/1104(V) 2.18メガピクセル | |
S/N比 | 50dB以上 | |
作動最低光量 | 0Lux(IR ON) | |
IR有効距離 | 20m | 20m(ハイパワーLED4灯内蔵) |
レンズ仕様 | 6.0mm ワイドアングルメガピクセルボードレンズ | 3.6mm ワイドアングルメガピクセルボードレンズ |
視野角 | 水平:33.1±3度 垂直:53.3±3度 斜角:63.6±3度 | 水平:93.0±3度 垂直:51±3度 |
映像
モデル | CAM210 | CAM220 |
---|---|---|
ビデオ圧縮 | H.264 High Profile@4.0, MJPEG (3段階) | |
解像度 | 最大1920×1080(Full HD) | |
フレームレート | H.264:最大30fps(1920×1080)|MJPEG:最大30fps VGA | |
ビデオストリーミング | H.264マルチストリーム (可変/固定ビットレート) | |
映像処理 | ICR, オートホワイトバランス, 自動露出補正 | ICR, オートホワイトバランス, シャッタースピード(1/4〜1/2,000), DSS, BLC |
システム統合
モデル | CAM210 | CAM220 |
---|---|---|
セキュリティ | パスワード, ユーザーアクセス履歴, HTTPS暗号化 | |
対応プロトコル | HTTP, HTTPS, FTP, SMTP, UPnP, DNS, DDNS, NTP, RTSP, RTP, TCP, UDP, ICMP, DHCP | |
インテリジェント・ビデオ | モーション検出 最大1920×1080 4×3ブロック | モーション検出 最大1920×1080 12×12ブロック |
本体仕様
モデル | CAM210 | CAM220 |
---|---|---|
電源 | 12V DC 1.5A|PoE:802.3af | |
消費電力 | 最大3.3W|IR時最大5.3W | IR時最大5.4W |
本体重量 | 900g | 230g |
本体寸法 | W:83.8mm H:155mm D:178.1mm(ブラケット含) | D:100mm H:80mm |
作動温度(保管温度) | 0〜40度(-10〜50度) | -10〜50度(-20〜60度)) |
SNR、ICR、DSS、BLC…カメラ仕様と映像処理機能のあれこれ
映像、音像機器についてくる仕様書には難解な略語や専門用語が並んでたりしますね。別に読まなくても製品を使う上で問題はない場合が多いのですが、ご参考に上記表に記載しております映像処理関連の用語について解説致します。
S/N比:シグナル/ノイズ比
その名の通り機器が受け取るシグナルに占めるノイズの割合を示します。カメラの場合は光(アナログ信号)をデジタル映像に変換する際にノイズが発生します。当然ノイズが少ないほうが画質は向上しますが、その割合はイメージセンサのサイズによって変わります。ある一定の画素数に対し、イメージセンサーが大きくなればなるほど画素に対して集積できる光の量が多くなり、相対的にノイズの割合が下がっていく、即ち画質が向上するということになります。一般的に画質の指標とされる画素数に加え、S/N比も高いほうが高画質であるという判断材料になります。
DSS:低照度補正
低光量時に画像がブラックアウトしてしまわないようにシャッター速度を下げたような処理を施す機能です。こうした処理をする都合上、映像が滑らかではなくコマ送りのような状態になってしまう場合があります。
BLC:逆光補正
通常カメラの露出は映像内の明るい部分に合います。しかし、逆光の際は明るい背景に露出が合ってしまい肝心の被写体が暗くしか映らなくなってしまいます。BLCはこうした逆光時の露出を補正する機能です。
ICR(デイ&ナイト):赤外線除去フィルター
IRカメラは赤外線を検知して暗所でも映像を映し出すことが出来ます。しかし、明るい時時間帯に十分な可視光線が得られる場合は可視光線と赤外線が両方とも入り込み、結果として色合の再現性が低下してしまう場合があります。ICRは明るい時間帯に赤外線をカットするフィルターを使用してカラー撮影時の色調再現性低下を防ぐ機能です。
【関連情報】
関連情報はありません。
Raynet? SeaTalkHS? RJ45? ケーブルの種類が色々ありすぎて分からない!
Raymarineのイーサネットには3種類のソケットタイプが存在しています。
Raymarineのイーサネット接続機器に採用されているデータ方式は、今日PCなどにも広く使用されているものと差異はありません。しかしながら、機器の設置箇所が主にボート上であるという点から、一般的なイーサネットのケーブルでは耐久面での懸念が生まれてしまいます。このためRaymarineでは数回にわたるコネクタ形状の改善が行われてきており、これにより同じイーサネットでも下記のように接続方式の異なるケーブルが混在しております。各機器の取扱説明書等にも下記のような名称で多く記載がございますのでまとめてご紹介致します。
RJ45(8ピンの四角いソケット)
些か大雑把な表現ではありますが、パソコンを始めとする身近な機器にも広く用いられている「普通のLANケーブル」です。非常に低コストなケーブルではありますが、船上における「水の問題」と「揺れや衝撃の問題」に対する懸念が残ってしまいます。現在もRaymarine機器をイーサネットで接続する際に使用する機会が多くあるタイプのケーブルですが、接続に際しては防水カプラなどを介した接続が行われ、前述のような物理的脆弱性に対策が取られます。
SeaTalkHS(8ピンの四角いソケット)
名称こそSeaTalkですが、方式自体はイーサネットであり実質RJ45と同じものです。SeaTalkHSはソケットの周りが防水のハウジングで覆われており、RJ45の物理的な脆弱さを克服しています。このハウジングを固定できるよう機器側の接続口も専用のものとなっているため、RJ45や下記のRaynetとSeaTalkHSが混在する場合はアダプターケーブルが必要になります。
Raynet(10ピンの丸いソケット)
データ方式自体がイーサネットであることに変わりはありませんが、RaynetはRJ45のような8ピンとは異なり、10ピンの水密&耐衝撃性能を持ったマリン産業向けの専用コネクタで接続されます。多機能ディスプレイやネットワークスイッチなどにはRaynetコネクタソケットが設けられており、Raynet対応機器同士ならRaynet - Raynetケーブルで直接接続することが出来ます。また、多くの場合Raynet - SeaTalkHSまたはRaynet - RJ45の変換ケーブルなどを介して各機器と接続します。
【関連情報】
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