あらゆるニーズにお応えする3グレード展開
ROBSHIPのディンギーカバーは「開口部の違い」と「素材の違い」によって以下の3グレードを展開致しております(船体構造上の理由などにより、一部のグレードを展開していないクラスもあります)。
【開口部の違い】
デラックスにのみ、バウのチェインプレート周辺やサイドステー突出部が大きく開口しないように「覆い」があります。また、カバーの裾をぐるり一周するロープとベルト仕込んであり、裾を絞れるようになっています。これらは開口部周辺への雨や紫外線の侵入を低減させるほか、遠征などで牽引した際にカバーが受ける風の影響も低減します(写真は各特徴がの分かりやすいものをクラス混合で例示しています)。※ページ下部にもっと多くの写真を掲載致しております。
デラックス
スタンダード
ライト
【素材の違い】
デラックス、スタンダードは紫外線に強いアクリル繊維をきつく編み上げた「Masacril Nautic」UVを使用しております。一方のライトはリップストップ入の600Dポリエステルファブリックを使用しております。屋外平置きの場合は耐候性に優れるアクリル生地のカバーが最適です。一方、ポリエステルは軽くしなやかで扱いやすく、リップストップによる裂け傷への耐性もあります。ライトカバーは長期使用こそ想定されていないものの、例えば学生ヨット部に在籍する3〜4年間程度に限定すれば「アクリルほど長持ちしない」ことは特段のデメリットにならない可能性が高くなります。※実は「何の素材で出来ているか」で判断することは屋外用カバーを買うときに失敗しないコツの一つです。本ページ下部に「素材の秘密」を掲載しておりますのでぜひご参照ください。
デラックス/スタンダード
[Masacril Nautic アクリル生地]
デラックス/スタンダード
[Masacril Nautic アクリル生地]
ライト
[600Dポリエステル生地]
【共通仕様】
3グレード展開のディンギーオーニングですが、ROBSHIPのカバーには共通で様々なハイテク技術がふんだんに用いられており、上記の「意図的に差をつけた部分」以外はいずれのグレードも設計や性能に劇的な差はありません。あくまでご使用者様のニーズに応じて設定したグレード差ですので、以下の共通仕様もご考慮頂き、ご自身に最適なカバーをお選びください。
3Dモデリング
被写体を立体的なモデルに起こすことのできる特殊なスキャナで実艇体を3Dモデル化し、モデル上でカバーを設計しています。これにより抜群のフィット感を実現している他、艤装などがカバーと接触する箇所を正確に割り出し、ピンポイントのパッチ補強を当てることでコストと重量の増加を最低限に抑えつつ摩耗にも非常に強い構造となっています。
CNC精密裁断
材料生地はもちろん平面一枚ものですが、3Dモデル上にCADでデザインされた各パネルは生地の廃棄率が最小になるように効率よく配置され、精密な座標制御による正確な裁断が可能なCNCマシンによって切り出されます(コスト圧縮と高品質化の両立)。
熟練技の立体縫製
「3次元的かつ数メートルに及ぶ緩やかな流線型を持つ艇体を元々平面である生地で覆う」実はこれ、非常に難易度が高く、機械のアシストが進んだ現在でも複雑な縫製は職人の技あってこそです。ROBSHIPは縫製工程まで全て自社工場管理です。
グレード | デラックス | スタンダード | ライト |
---|---|---|---|
立体設計による超フィット感 | ◯ | ◯ | ◯ |
艤装や船体等との摩耗防止パッチ | ◯ | ◯ | ◯ |
マストサイドのファスナーで簡単着脱 | ◯ | ◯ | ◯ |
高耐候性Masacril Nauticアクリル生地 | ◯ | ◯ | - |
軽くて擦れに強い600Dポリエステル生地 | - | - | ◯ |
バウの密閉型ハンドル&ファスナー | ◯ | - | - |
サイドステー開口部のコーン型カバー | ◯ | - | - |
カバー裾を一周するテンション機能 | ◯ | - | - |
スターンファスナーで大きく開口 | ◯ | - | - |
素材の秘密(ファブリック編)
生地が違うとそんなに変わるものなの?
A:ポリエステル、ナイロン、アクリル・・・特徴や利点は大きく異なります!
ROBSHIPで採用しているアクリルにフォーカスしましょう。セーターなどでお馴染みの身近な化学繊維ですが、実はめちゃくちゃ紫外線に強いのです。特に平置きなど日光に晒され続ける場合、耐久性に年単位の差が出ることもあります。また、多くの物質は濡れては乾いてを繰り返すことで劣化しますが、アクリルは乾湿サイクルにも良く耐えます。更にアクリルは酸性雨などの汚染にも耐性を持つため、屋外使用における耐久性は非常に高くなります。ROBSHIPのカバーはSauleda SEASTARアクリル生地のみを使用し、バイアステープ(生地の端を覆う始末テープ)まで日晒しになる部分は全て耐候性素材です。
つまりアクリルが最強ってこと?
A:もちろん万能ではなく、擦れには決して強くないのですが・・・
ROBSHIPのカバーは例えばカムクリートなどの硬い出っ張りがあるところには擦れに強いターポリン(運動会などで使うテントの屋根)のパッチ補強を入れてあります。何か一つの素材さえ使っていれば問題ない、という一辺倒な考え方は決してせず、様々な素材を適材適所で組み合わせて使用しています。
アクリルカバーは縮むって聞くけど?
A:素材の特性としてはその通りですが、もちろん対策済みです!
パネル材料のSauleda SEASTARは編み目が細かく高密度で、他社製品と触り比べればどっちがSEASTARか指先で判別できるほど硬いため寸法安定性に優れています。そしてカバーの形状自体が3Dモデリングにより最初からピッタリとタイトにフィットするため、縮む余地がとても少ないのです。
耐水圧360mmって超低くない?これで本当に防水?
A:実はカバーに防水性能を付与すると良くないんです
にわか雨程度なら防ぎますが、長雨はカバー裏側へ染み込むことがあります。でも、それが良いのです。例えば、冬場の冷え切った艇体に付く朝露はカバーが完全防水でも防げず、防水生地は内部の水を留めてしまうため蒸れてカビが生えたりします。「防ぐ」より「早くちゃんと乾く」がカバーに付与すべき性能なのです。当然ですが、長雨は防げないと言っても雨漏りするわけではなく、コックピットに水が溜まるようなことはありません。
素材の秘密(縫製編)
製品のコスパはここで変わります!他は読み飛ばしても、ここだけはぜひお読み下さい!
どんな糸で縫ってるかなんて性能に関係あるの?
A:大アリです!縫製部は生地製品の寿命を大きく左右します!
カバーは面(生地)と線(糸)の複合製品です。カバー編でカバーの耐候性とその重要性をご説明した通り、どのメーカーも生地の素材は厳選します。ですが、同じ紫外線量を浴びれば面と線はどちらが先に切れるでしょう?当然、線(糸)のほうです。そして、複雑な形状のパネルを立体的に縫製した製品の糸(=縫製部)が劣化して千切れることは、製品そのものの寿命が尽きるのと同義なのです。それなのに、アクリルより遥かに耐候性で劣るポリエステル糸が縫製糸の主流であるという現状があります。ROBSHIPは決してそれに倣いません!
ROBSHIPで使ってる糸ってそんなに紫外線に強いの?
A:強いと言うより「効かない」のです!
ROBSHIPではSUNMATEというPTFE(=テフロン)スレッドのみを使用します。完全疎水で乾湿による劣化は起きず、耐薬品性、耐熱性も非常に優れます。そして何より、紫外線での劣化が一切生じません。極端な実験ですが、アリゾナ砂漠に3年放置しても強度100%を維持します。ポリエステル糸では20%まで低下し、綿糸ならほぼ0まで下がります。テフロンなので摩擦も非常に低く、生地と擦れて摩耗するという縫製部の宿命的な弱点すら克服しているスーパースレッドです。
糸が切れたら終わり、って、縫い直せば済む話じゃ?
A:もちろん弊社でも修理を行っております!ですが・・・
オーニング生地は衣類などより遥かに厚く、縫製部は何重にも折り重なっています。これを縫い合わせるには自ずと針も太くなり、ミシンを走らせる度に新たな穴が空いていきます。折角耐候性の高い生地を厳選しても、針穴でどんどん傷んでしまうのです。寸法を変えてもよい製品なら縫製位置をずらしたりもしますが、オーニングはそういう訳にもいきません。また、安価な製品でも修繕頻度が高いと手間や修繕費が嵩み、総額で高品質な製品との逆転が起こることも珍しくありません。
縫製でできる「ミシン目」と解けた縫製部、裂けた生地
素材の秘密(小物部材編)
ファスナーも特別だったりするの?
A:もちろん衣類用とは全く別種のものが用いられます
腐食しない一体成型のオール樹脂製ファスナー(=YKK Vislon)を使うのが基本です。更に、一般的なファスナーはずり落ちて開いてこないように、プルタブを引くと外れる小さなロックがついていますが、マリン用品のカバーにはロックがありません(=ノンロッキングファスナー)。塩が結晶化したり砂塵が噛んだりしても詰まりにくく、ロックがないので両側の生地を持って左右にガバっと開けばファスナーを開けられます。衣類より長い距離を走ることが多いカバーのファスナーをこうやってある程度強引に開けられるのは忙しい出艇準備のときに便利です。
そのファスナーもやっぱり耐候性が高い!的なもの?
A:耐候性措置には色んな方法があります
ファスナーなどは部品が小さい(=表面積の割合が大きい)ため、耐候性の保持には限界があります。ならば、単純に紫外線に晒さなければ良いのです。ROBSHIPのファスナーはいずれも生地を折り返して作った「マチ」の中に隠れており、紫外線で直接焼けないようになっています。また、使用状況や周辺環境にもよりますが、砂塵がファスナー部分まで入り込むことを防ぐ効果も期待できます。カバー素材としてはVelcro(面ファスナー)も特段耐候性素材ではありませんが、やはり日に当たらない場所で使用しています。
ボタンとかは小さいし金属だけど耐候性大丈夫?
A:金属部材は大きく二種類、いずれも耐候性が高いものを厳選しています
マリン製品用金属部材と言えば、真鍮やSUS316ステンレスですね。ROBSHIPでは金属パーツのほとんどがSUS316で出来ています。SUS316は自己修復可能な防蝕皮膜を作るためとても錆びにくい素材です。真鍮も耐食性に優れるほか、多くはニッケルメッキなどで表面をコーティングしてあります。
その他のお問い合わせ
船台ごと縛りたいのですが、艇体下部のベルトは届きますか
A:申し訳ありません、ベルトの長さには余裕をもたせていません
ベルトの長さに余裕をもたせると余ったベルトが邪魔になる他、余分な材料は製造コスト増加に繋がってしまいます。形状の決まっている艇体の専用カバーのため、ベルトも艇体に固定する上で丁度よい長さに調整しております。
ファスナーの開閉がしにくくならない対策はありますか
A:正しい潤滑剤と正しい保管方法がファスナー保全の鍵です
1. 潤滑剤
大前提としてドライな滑走膜を形成するものを使用しましょう。オイル系などは砂や埃を付着させたり、すぐに流れ落ちるものが多くあります。また、Vislonファスナーは樹脂素材なので、潤滑剤の種類によっては侵される場合もあります。YKKが販売するファスナー専用潤滑剤のほか、セールや艤装品にも幅広く使える速乾&高耐久のボート向けドライルブリカントも高い効果があります。定着力のある潤滑剤は水洗い程度では落ちないので、塩分や砂塵を取り除くお手入れも効果的です。
1. 保管方法
カバーは畳むのではなく「巻き」ましょう。使用しない時は割と嵩張るため小さくしてしまいたいところですが、ファスナー部分に急な角度が付くとスライダーの動線上にクセや折目がついてしまいます。すると、その部分でスライダーが引っかかりやすくなったり、最悪うまく開閉できなくなったりします。なるべくファスナーのない場所から巻き始めたり、巻く向きをファスナーに合わせたりしてファスナーへの負担をなるべく少なくしましょう。
【ディテール(バウ)】
3Dスキャニング
3Dスキャニングの技術を採用しかんぺ完璧なフィット感を実現しました。価格を安くしても変わらないフィット感を体験できます。
簡単×密着
このパーツの少なさと、このシンプルな着脱操作でこのフィット感!だらしなく垂れ下がる裾はこのカバーにはありません!
バーゼルと固定できます
【ディテール(サイド)】
ファスナー
ファスナー裏にはPVCパッチを施しています。ファスナーとデッキが直接当たり傷がつくのを防ぎます。
PVCパッチ補強
艤装品とカバーがよくがよくあたり破れが生じてしまう箇所にはPVCのパッチを施しています。リーズナブル=破れやすいという常識を覆します。
フルオープン可能
スターン部分を両サイドからガバっと開けられます。UV焼けしやすいファスナーも生地の下に隠せるため細部まで対策はバッチリです。
【ディテール(スターン&ハル)】
ピッタリ!!!
スターン端には全体を密着するためのしぼりを設置しました。オーニングを被せた後にしぼりを絞ることで今までに感じたことのないぴったり感を味わえます。
しぼりはバウの先端まであるためワンタッチで船全体をフィットさせます。
固定用ベルトアイ
サイドバックルは3箇所設置しました。バックルの下にはデッキとの擦れを防ぐ工夫が施されています。
気になる生地は?
通常のモデルとは違うThaiTaffeta社のポリエステル生地を採用しました。この生地はリサイクル生地であり600デニールの特殊リップストップ生地です。また裏側には防水透湿コーティングを施しているため、船の中をドライに保つ役割を持っています。
左の写真を御覧ください。下にはお湯を入れています。ひと目で蒸気を外に飛ばしていることがわかります。
【お届けについて】
▼発送時期
取り扱い製品の性質ごとに発送条件が異なります。なお、いずれの場合も納期の確約は致しておりません。万が一商品到着の遅延に起因する二次的な損害が生じた場合も弊社は関知致しません。予めご了承ください。
▼店頭在庫品
15時までにご注文頂いた商品は即日発送致します。お振込、お振替、コンビニ決済をご利用の際は15時の時点でご入金の確認が出来たものに限ります。弊社休業日にご注文頂いた商品につきましては翌営業日の発送となります。
▼カスタム品・オーダーメイド品
ご注文受付の際に納期をご案内致します。
▼取寄せ品・在庫切れの商品
入荷時にご案内を差し上げます。弊社では全ての取り扱い商品について在庫保証を致しません。また、お取り寄せの場合の納期保証も致しません。予めご了承ください。
【キャンセル・返品について】
▼ご注文の追加・変更とキャンセル
加工、切断を必要としない商品につきましては、発送前であれば無条件で追加・変更、キャンセルを承ります。切り売りロープ、切り売り生地製品等は発送前であっても裁断、切断後のキャンセルはお受け付け出来ません。切り売り商品のご注文変更、キャンセルをご希望の際は可能な限りお早めにご連絡ください。
▼クレジットカード決済の追加、変更とキャンセル
クレジットカードでお支払い頂いたご注文につきましては、キャンセルのみお受け付けが可能でございます。ご注文の追加や変更、複数に分けて頂戴したご注文の合算、部分的なキャンセル等は致しかねますので予めご了承ください。なお、頂戴したご注文全体をキャンセルし、改めてご注文を頂くことで変更等に対応させて頂くことは可能でございます。
▼カスタム/オーダーメンド品について
スプライス、スウェージングなどの加工を要する製品につきましては、ご注文確定後の変更、キャンセルは出来ません。また、お客様都合によるご返品も一切お受付致しません。予めご了承ください。
▼初期不良保障期間
弊社では商品到着後7日間の初期不良保障期間を設けております。この期間内にお届けした商品をご確認頂き、製品に初期不良が認められた場合は同一商品のご提供または商品代金、送料、各種手数料を含む決済金額の全額を保障致します。
▼ご返品・ご返金
商品お届けから30日以内であればお客様都合であっても交換、ご返品、ご返金をお受け付け致します。なお、ご返金の対象は商品代金のみとさせて頂き、ご返品の際の送料はご負担頂いております。また、クレジットカード決済の場合はご返金にお時間がかかる場合がございます。ご返金は原則として電信にて対応させて頂きますのでご希望の口座をご指定ください。交換、ご返品、ご返金の受付には条件がございます。詳しくは「お取引条件と免責事項」をご覧ください。