耐候性アクリル生地 Masacril Nautic [Seastar] NORMAL

以前は「Seastar」の名称で販売されていたファブリックで、その名の通りMasacril®アクリル繊維を織り上げた高耐候性生地です。アクリルは最も紫外線耐久性が高い繊維として知られオーニングやUVクロスなどに広く活用されます。一般的な丸染生地とは異なり、ソリューション・ダイ（原液着色＝原着）と呼ばれる特殊な着色法が用いられており、日焼けによる色褪せも、摩耗による色移り非常に起こりにくいという特徴があります。アクリル生地は一般的に熱収縮で寸法が変わってしまう懸念がありますが、このMasacril Nauticは材料繊維をきつく織り上げることで熱収縮という弱点さえある程度克服しています。また、アクリルは汚れが付着しにくく、カビが繁殖しにくいためメンテナンス性にも優れます。

ソリューション・ダイ
繊維整形前の素材に直接顔料などを添加するという着色法です。染色に比べて使用する水の量を劇的に減らせるため、SDGsの機運に乗って広く一般化しました。

NOMAL × SPECIAL：適材適所な2グレード

Masacril Nauticは耐水圧の差がある2グレードが展開されております。NORMALは耐水圧360mm/㎡、SPECIALは耐水圧1,000mm/㎡で、ノーマルでもナイロン傘程度の耐水圧があります。これらは上位、下位という関係ではなく、明確に用途が分かれます。

カバー対象に密着する＝NORMAL
NORMALは「耐水圧が低い」ではなく「通気性を損なわない」ことを目的とするグレードです。ボートカバーや艤装品カバー、ディンギー用オーニング、ブームカバーなどはカバー対象との密着度が高く、開口部も少ないため生地自体からの通気が無いと内部が蒸れてカビなどの原因となるためNORMALが適します。

カバー下に空間がある＝SPECIAL
SPECIALは裏面にウレタン樹脂コーティングが施されており、裏面は糊や蝋が薄っすら塗ってあるような質感になっています。ビミニトップやドジャー、パラソル、トラックなどの幌、オープンカーなどのソフトトップといった、カバー下部に空間があり、水を通さないことが重要視される場合はSPECIALが適します。

メートル単位 × ロール単位

弊社にて定番在庫致しておりますカラーは1m単位で切り売り致します。また、1ロール（50m）単位でお求め頂ける場合は10%の割引を適用致します（弊社ウェブサイトにログイン後、ご購入数量50にてカートに追加頂ければカート内で割引が適用されます）。※ ログインされないままご決済を完了された場合の割引後付は出来ません。特段のご要望をいただかない限り生地はロールしてお届け致します。ご注文数量によってはお荷物の三辺合計が運送会社規定の大型相当になる場合があり、その場合は別途大型送料をご案内致しますのであらかじめご了承ください。輸送中に折れ曲がるリスクを減らせる芯材もご用意致しておりますので以下よりご注文ください（輸送事故を防げることを確約するものではございません。

定番外カラー × 更にお安く

表示価格は空輸前提で算出されておりますが、弊社では不定期に船便にて大量仕入れも行っております。この船便に混載することで、Sauleda社の全商品についてのお取り寄せを承ることが可能でございます。以下の要領にてご注文いただけます場合は、20%の割引を適用致します（ロール割引10%＋船便割引10%）。法人様におかれましては、これら割引は卸売価格に上乗せ適用させて頂きますので、条件次第で割引幅を大変大きくすることが可能です。

前述の通り、両者は同じ素材から作られており、特徴もよく似通っていますが、実は生地の織り方に違いがあり、これが両製品の印象を大きく異なったものにしています。Sunbrellaは比較的柔らかい質感の生地なのに対してSauledaはより高密度で丈夫に仕上げられています。このため、Sauledaは時間が経っても伸びにくく、初期性能に近い形状と性能をより長く維持出来ることが期待されます。生地が伸びにくく高い密度を維持出来ることは即ち防水性能が落ちにくいことをも意味し、総じてUVクロスやビミニ、スタックカバーなど船体や装備品方カバーとして高い耐久性を発揮します。一方で、Sauledaは密度が高い分生地が固く縫いにくいという印象を持たれるケースがあります。実際にSauledaでカバーを作ったベンチシートが事務所にあったのですが、座り心地はあまり良くなかったかもです（笑）。一方のSunbrellaは柔らかい質感のため、コックピットシートや船内装飾として用いる場合はSunbrellaのほうが良い可能性がありますの実際、人が座る座面などは体重で生地が引っ張られるため、無闇に硬い生地を使うとテンションがモロに縫製部へ伝わってしまって劣化を早める可能性があり、両者は正に適材適所と言った関係性です。